平成之大馬鹿門

縁あって千種を安住の地とした「平成之大馬鹿門」は、平成9年に「空山」と「おごしき山」の山頂に天空を仰ぎ見るように立てられました。以来、千種を訪れる登山客の名所の一つとなっています。

地図空山

大馬鹿門位置図

搬送するヘリ

大馬鹿門がやって来た!!

当初、京都の仏教大学の門柱として制作された平成之大馬鹿門は、その彫りこまれた名称に問題ありとする大学側と、否定する作者との意見の違いに端を発し、全国的な話題となり「平成之大馬鹿門」騒動となりました。
大馬鹿門が仏教の教えに添わないとする大学側、作者の空充秋(そら みつあき)氏は、馬鹿という言葉に生きる価値を見失っている現代人に、今一度現代人に「人生ってなんだろう」と問いかけるものなりと、多くの議論が交わされる中、折り合いつかず大学側はこれを拒否。その後、全国から多くの譲渡申し入れが殺到、結果として千種町が譲り受け、21世紀へのシンボルとして、千種川を挟んだ 1000m級の二つの山に設置されたのです。

おごしき山の大馬鹿門

おごしき山

おごしき山(1000m)は町中心部から、ちくさ高原へ上がる県道 72号線沿いの「松の木公園」を登山口とし、行者山として知られる「板馬見山(後山)」の登山ルートの一つとして、変化に富んだコースが人気を呼んでいます。

板馬見山 行者コース

板馬見山コース図

さらに、おごしき山から板馬見山山頂へと上がり、尾根伝いに南へ向かえば「笛石山」へ、北に進路をとれば「駒の尾山」「ちくさ高原」へと、県境を巡るルートは勾配も少なく、四季を通してパノラマ風景を楽しむ事ができ、岡山県側からの登山者も加わって多くの人でにぎわっています。

笛石山登山

空山の大馬鹿門

空山

※「空山」は昔からの地(山)名。

登山口は「ちくさ高原」の麓、西河内地区。
地区の公民館右手、池田集落へと上がり獣避けフェンスを超えると、大馬鹿門案内板の近くに “林道をふさがない程度に駐車出来る” スペースがある。案内板から右へ、登山道に入ってゆく。「おごしき山」のような変化に富んだ登山コースではないが、一気に上ってゆく感のある登山道だ。山頂手前になると小さく(ずっと先の)大馬鹿門が見えてくる。
(1時間程度)

おごしき山の大馬鹿門と呼応するかのように立つ空山大馬鹿門。

標高 901m、周りの山の高さと自身の尾根が高く広がっている事で展望は望めないが、騒動の発端である、作者、空充秋氏のサイン「平成之大馬鹿門 SORA ’96」が彫ってあるのは、ここ空山の大馬鹿門のみである。

新緑の魚町公園

空山にはもう一つの登山ルートがあり、旧千種北小学校を南に 200m程行った、魚町(ようまち)公園より登山道が続いている。

コナラやアベマキなどの落葉広葉樹におおわれた「高保木の森」ではリスなどの小動物に出会える事も期待できます。

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